このたび、一般社団法人 再生医療イノベーションフォーラムの代表理事会長を拝命することとなりました。私はこれまで2期4年にわたり会長を務めさせていただき、一昨年にその任を終えた後は代表理事副会長として当団体の運営に携わってまいりました。今回、再び会長としてのご指名をいただきましたことで、再度この重責を担うこととなり、身の引き締まる思いでおります。
再生医療は、これまで治療が困難であった疾患に対して新たな希望をもたらすきわめて革新的な分野であり、iPS細胞はもとより多くの製品開発に関して海外からも注目されている分野でもあります。私たちの使命は、研究成果を確実に社会実装し、患者さんに安全かつ迅速に届けることにあります。そのためには、産業化の推進が不可欠であり、研究開発から製造・流通まで一貫した体制の構築が求められています。
昨今、再生医療等製品の実用化を加速する上で、これら製品開発・提供に寄与するプラットフォームの重要性がさらに増しております。当団体では、再生医療等製品を直接扱っている企業に加え、関連する資材や機器類、設備装置、関連サービスなどを手掛ける企業が多いことも特徴です。さらには、昨今CDMO(開発・製造受託機関)の役割がますます重要となっています。これら多くの会員の皆様とともに、優れた技術やシーズを確実に世に出し、業界全体の価値向上に取り組んでまいります。
一方、再生医療の発展にむけたグローバル展開についても、一層尽力してまいりたいと思っております。日本の高い技術力と高品質を強みに、まずはアジア諸国との連携を深め、国際競争力のある産業基盤を築いてまいります。グローバルなネットワークの構築や国際的な情報発信に積極的に取り組んでまいります。
会員の皆様、関係各位におかれましては、引き続きご指導ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。共に力を合わせ、日本発の再生医療の未来を切り拓いてまいりましょう。
代表理事会長 畠 賢一郎



