再生医療とは

再生医療とは、病気やけがで失われた機能を回復したり、遺伝子や細胞などの力を用いて病気を改善する医療です。

例えば、機能を回復するために体外で増やした細胞を用いて、体の失われた組織を修復する医療が該当します。それ以外にも、生まれつき遺伝子に欠損や異常がある人に正常な遺伝子を投与する医療や、遺伝子を導入して働きを強化した細胞を用いる医療も再生医療の一つです。細胞治療、遺伝子治療、遺伝子細胞治療などと呼ばれることもあります。

再生医療は病気の症状を緩和するだけではなく、効果が何年も続く根本的な治療となる可能性を秘めています。

例えば、がん細胞を狙って攻撃できるように遺伝子を導入した免疫細胞(CAR-T細胞)療法は、臨床試験において難治性の白血病やリンパ腫に対して高い割合で寛解を示したことで各国で承認され、既に医療現場で使用されています。また腎臓病患者が定期的に透析を受けたり、糖尿病患者が毎日インスリンを投与するのではなく、腎臓や膵臓の機能を根本的に修復することを目指した再生医療製品の開発が進められています。このように再生医療は根本的な治療法のなかった様々な疾患に対しても、新しい医療を提供できる可能性があります。

再生医療は生きた細胞や遺伝子を含むところがこれまでの医薬品等と大きく違います。生きた細胞を製品にする技術やそれを生きたまま患者様に届ける技術、製品の品質や安全性を担保する技術など、これまでになかった技術が求められています。

FIRMは、これらの技術を利用した安全で高品質な再生医療製品をいち早く世に出すために、様々な企業、団体と協力して活動しています。

再生医療に関するコンテンツ

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