会長あいさつ

会長あいさつ

代表理事・会長 畠 賢一郎代表理事・会長 畠 賢一郎

令和元年度の社員総会ならびに同年度第2回理事会にて代表理事・会長を任ぜられました畠賢一郎です。就任に際しまして、一言ご挨拶を申し上げます。

□再生医療は私たちに何をもたらすか

『再生医療』とは、機能障害や機能不全におちいった体の組織や臓器に対して、細胞を積極的に利用して失われた機能を回復させる医療です。これまでわが国は、基礎研究ではすぐれた成果を輩出してきたにもかかわらず、実用化については多くの課題を有するとされてきました。平成24年、京都大学山中教授らのiPS細胞研究によるノーベル生理学・医学賞受賞は、こうした高いレベルの研究成果を国内外に示すものであり、研究者のみでなく、一般の市民の方々まで、再生医療の知名度が向上しました。

令和元年6月現在、わが国では7つの再生医療等製品が製造販売承認を受けております。これらは主に生きた細胞を用いた製品であり、これまでの医薬品や医療機器とは異なるものとして、患者さんへ新たな治療方法を提案しています。一方、こうした再生医療等製品には、その提供方法、治療コストを含むビジネスモデルの構築など、新たな課題があることも明らかになっています。今後、再生医療の産業化のために、これら課題を適切に解決していくことが求められています。

□FIRMは再生医療に何をもたらすか

FIRMは平成23年、再生医療の産業化を目指す企業の集いの場として発足いたしました。設立当初は14社でありましたが、現在では250社を超える企業が参画しております。FIRMの特徴は、会員企業の多様性にあります。すなわち、再生医療等製品を製造販売する企業のみでなく、機械・機器や細胞培養に供する各種材料、さらには今後再生医療産業化になくてはならないさまざまな事業を手掛けておられる企業まで、一堂に会しております。先に述べました通り、再生医療の実用化に向けた課題とは、単に製品をつくるのみでなく、再生医療を中心とした産業ネットワークを構築するとともに、あらたな医療文化をつくりあげることにあります。難病でお困りの患者さんを救うべく、また、新しい医療産業をつくるべく、さまざまな企業の経験を集約することで新たな価値を創出したいと考えています。

FIRMは再生医療の実現を目的とした、会員企業の技術を結集する場でありたいと願っております。

再生医療を通じて新しい『よろこび』をつくりだすこと、それが私の想いです。